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編集後記

京阪出町柳駅から徒歩12分ほどの位置にあり、本学からもさほど遠くない下鴨神社。世界遺産にも指定されているこの神社の敷地の一部に、マンションが建設される計画が話題となっている
▼下鴨神社は、所有する敷地の南端のエリアに50年間の定期借地権を設定し、そこから得た借地料を定期的に社殿の修復や周辺の環境整備などの費用に充てる方針だという。特に、今年は一定年ごとに社殿の修復を行う「式年遷宮」の年であり、それに向けて安定的な収入が必要なのが大きな理由のようだ
▼神社の敷地内にマンションと聞くと、景観を損なうのではないか、世界遺産の指定を解除されてしまうのではないかが懸念されるだろう。建設されるのは世界遺産指定外の区域であり、現在では建物の高さを抑え、和風の外観にするという計画で進んでいる
▼とはいえ、今までと景色が少なからず変わってしまうことは間違いない。今年の11月に着工される予定なので、それまでに訪れて現在の姿を記憶に残しておきたいものだ。【長谷川咲愛】
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とくとく博物館めぐり 第10回 京都絞り工芸館―艶やかな紋様 伝統の色に魅せられて―

 京都絞り工芸館は、地下鉄二条城前駅に近い油小路御池の交差点を下ってすぐのところにある。2001年にオープンした本館は、日本の伝統工芸である「絞り染め」について学ぶことのできる珍しい博物館だ。京都市キャンパス文化パートナーズ制度に加入している本学学生であれば入場料500円が400円になる。
 様々な技法で布に紋様を作り出す絞り染めの歴史は古く、日本では6〜7世紀頃にはすでに行われていた。本館では特に京都で製造される「京鹿の子絞り」を中心に紹介を行っている。2か月ごとに替わる展示と、絞り染め職人でもあるスタッフの皆さんの丁寧な解説で、今まで絞り染めに疎かった人でもその技法の豊かさ、そして作品を仕上げるまでの気の遠くなるような過程を学ぶことができるだろう。布を糸で括り自然の材料を使って染める方法は代表的だが、ほかにもヒノキ製の桶を使い、染色する部分を桶の外に出し防染する「桶絞り」など、ユニークな技法が今日まで受け継がれてきた。また化学技術の躍進と共に、現代においても新たな方法が編み出されている。長い年月をかけ、幾人もの職人たちが協力し手作業で造りだす色と紋様は、同じ型を使用していても微妙な違いが個性となって表れる。
 同志社女子大学で伝統工芸の講師を務めていた経験もある館長の吉岡健治さんは、「今では職人も少ない。現在は世界遺産登録に向けての署名活動も展開している。展示物は今後、より貴重となっていくでしょう」と話す。
 本館では絞り染めを使った鞄や財布、ブローチ、タオルなどのグッズを販売しているほか、通常の反物取扱い店で手に入れるよりもはるかに安く反物を手に入れることができる。今年は日本画の代表・琳派が400年を迎えることもあり、関連企画として5月2日〜8月31日まで琳派作品を絞り染めで再現した巨大作品「琳派巨大几帳 『守護四神図』」を展示予定だ。【久嶋瑞穂】

書評 『バタをひとさじ、玉子を3コ』 ―食事の温かさと異国情緒―

 近頃、「料理」に関するマンガやエッセイが巷では流行しているという。そのブームに乗ってか、40年以上前に書かれた料理エッセイの短編集、『バタをひとさじ、玉子を3コ』が4年前に発刊された。筆者であるシャンソン歌手の石井好子さんは、自他ともに認める食いしん坊。活動拠点だったパリの食事や思い出が、少女のような素直さと好奇心によって書き記されている。
 決して、表現が複雑なわけでも、美食家のようにお高く留まっているわけでもない。しかし、読み進めていくうちに、なぜか口の中に唾液がたまり、腹が鳴る。そして、我慢しきれず台所に立ち、フライパンをふるってしまう魔力が、この本にはあるのだ。
 戦後間もないパリの下宿で、マダムが作ったバターたっぷりのオムレツを食べたとき、石井さんは感慨深げにこう言う。「『おいしいな』わたしはしみじみとオムレツが好きだと思い、オムレツってなんておいしいのだろうと思った。」
 この言葉はとても単純だ。しかし、単純だからこそ食事の神髄であるような気がする。温かく湯気の立つ食べ物。愛する人との団欒。目まぐるしい日々を送る中、食卓を囲む時間くらいは、幸福でほっとするものがいい。最近、食べログなどで、変にグルメや評論家を気取る人が多い。おいしいものはおいしい、それでいいではないか。本書を通じて、石井さんが私たちにそう囁いているような気がしてならない。【森元 茜】

今年もやってきた ―餅つき大会開催!in室町小学校―

 1月11日、室町小学校で餅つき大会が開かれた。つきたての餅、それに桜えびや黒豆を入れたオリジナルの餅、安倍川餅、ぜんざいが振る舞われた。さらにお土産に餅も用意された。例年は12月におこなっていたが、今回は衆院選と重なったために1月に実施された。使用したもち米の量は130㌔で、前日から米を炊いて準備を始めたそうだ。小学校の卓球台を、餅を丸める作業台に使用したり、大工に残してもらった木で火を炊いたりと、準備から地域のものを有効活用している。
 20年以上参加しているという藤木康夫さんに話を聞くと「この餅つき大会は主催者が積極的に動いてくれるから、こんなにも活気ある大会になった」と明るい笑顔を見せた。元々社協のメンバー数十人で始まったこの餅つき大会。今では地域のイベントの一つとして楽しまれている。室町小学生の参加も任意だが、事前に募ると、休日にも関わらず3分の2以上の生徒が参加を希望するそうだ。
 地域との交流の減少や高齢者の孤立化が叫ばれる今日。しかし、この餅つき大会では子どもからお年寄り、消防団、警察官まで、学校に様々な年代の歓声が響き、笑顔があふれていた。記者は今回ボランティアとして参加したが、活気ある地域住民の姿を見て元気や希望をもらった。さらなる参加者増加に向けて本学をはじめとする大学生の存在も見逃せない。イベントへの参加、これが最初の地域貢献になる。【岩元沙代】

部活・サークル選び 新歓に参加しよう BUT 悪質な勧誘に注意

 入学式ではサークル活動や部活動のビラを大量に貰い、選択肢の多さに驚いたかもしれない。
 本学には、文化系、学術系、体育系など、約170の公認団体と、約240の学生支援センター登録団体が存在する。公認団体は部活動とサークルに分かれている。長い伝統を持つものや時代に即したものなど、活動は多岐にわたる。
 4月のオリエンテーション期間は、サークルの活動を直接聞くことができる。2〜4日に開かれるブース設置期間は、上回生が熱心に活動内容を教えてくれる。金銭面など、ビラには書かれていない事情を知ることができるのもメリットの一つだ。
 ブースでは活動紹介のほか、履修登録のアドバイスをしてくれることも多い。大学の講義はある意味で情報戦だ。聞いておいて損はない。
 どのサークルに所属するか悩んでいる人には、新歓イベントに参加することをおすすめする。参加したからといって必ず所属しなければならないということはない。無料で参加できるものが多いので気軽に行ってみてほしい。サークル内の人間関係や、先輩の人柄なども垣間見ることができるのではないだろうか。
 またこれらのイベントは友達づくりにも最適の場だ。同じサークルに興味をもっている人が集まるため、共通の趣味をもつ人や気の合う仲間に巡り会える可能性が高い。ぜひ積極的に行動してほしい。【杉本真由子】

 サークルのブースが数多く並び、キャンパス全体が活気付く新歓期間。しかし、新入生獲得に熱を上げるあまり、強引な勧誘、軽率な行動をする団体もある。
 Sさん(2014年度生)は、一人でブースを回っていたところ、テニス系のサークルに声をかけられたという。「普通なら、断ればビラだけ渡して終わりなのに、30分以上付きまとわれた」と、不快感を露わにした。
 このような強引な勧誘は後を絶たない。下回生であることから強く断りきれないでいると、自身にその気がなくとも、入部を推し進められてしまうという。
 そのほか、「コンパのメールを回すときしか使わない」という前提で、自分の連絡先を書かされることも。メールアドレスだけなら、と気軽に応じがちだが、個人的なメールが執拗に来たケースや他団体にメールアドレスが流出したケースもある。個人情報の扱いには細心の注意が必要だ。
 また、新歓コンパでは飲酒の問題もある。未成年者の飲酒はもちろん犯罪だ。もし誘われた場合はきちんと断ろう。SNSなどに上げられると、停学に発展する可能性もある。それでも強要された場合は、学生支援課や学部の生活指導の教授に相談をしよう。
 新歓期間はNOと言える勇気を持つことが重要だ。これからの生活の中心にもなり得るサークルや部活動。浮き足立った雰囲気に飲まれすぎず、大学生活での一歩を踏み出したい。【森元 茜】
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同志社学生新聞局

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