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新訳 同志社ノ七不思議

新訳 同志社ノ七不思議


 歴史は様々な事件を生み、やがて伝説として受け継がれてゆく。本学も例外ではなく、創立137年という歴史は数々の説話を現代にまで伝えてきた。中には「同志社七不思議」と称される怪奇エピソードも含まれており、今なお本学学生らを震撼させるのである。謎に包まれた七つのエピソード、それが以下の七不思議なのだ。


階段

*尽きぬ階段
 クラーク記念館尖頭、一際高いこの場所には望楼が置かれている。そこへと続く、螺旋状の狭い階段。

 明月の夜、一人の風流人が月を眺めるため、望楼へ登ろうとした。しかし階段は無限に続き、目的地へと達することはなかったのである。尽きることのない階段を登り続けた彼は、翌朝壁にしがみついている状態で発見された。それ以来、月の出る夜に望楼へ到達した者はいないとのこと。 現在は安全性の問題から望楼へ登ることができないため、真偽を確かめることはできない。


*忠誠の牛
 クラーク記念館前の茂みに置かれた牛の像。なぜ構内に牛の像があるのか、その由来は平安期にまで遡る。

 かつて大宰府へ左遷された菅原道真を、浪花の港まで送り届けた牛車の牛が石化した姿だと言われているのだ。主人の菅原道真を強く慕っていたこの牛は、主人が旅立った後も浪花の地を動こうとしなかった。やがて自身の姿は石となり、石像として人々の手を渡った後、現在の地に安置されたのである。

 大宰府から遠く離れた本学の地で、今もこの牛は主人の帰りを待ち続けている。なお、石像は現在、工事区域内に置かれているため、実際にその姿を見ることはできない。


*宣告の鐘
 彰栄館の鐘の音が周囲一辺に響きわたっていた明治期。その鐘を鳴らすのは、ベルマンと呼ばれる苦学生たちが担当していた。ある夕刻、一人のベルマンが亡くなるという不幸が起こったのだが、その際に鐘がひとりでに鳴り出したというのである。

 以来、本学に災いが起こるとき、それを預言するかのように鐘が鳴る。本学中等部生徒が定時の鐘を鳴らしていた時期もあったが、現在では運用は中止されている。この先、鐘の音が鳴り響くことはあるのだろうか。


*若王子山に響く声
 1890年1月23日、新島襄は志半ばにしてその一生を終えた。そしてその4日後、未明より降りしきるみぞれの中、襄の棺は現在の墓地である若王子山山頂へと運ばれることとなった。

 若王子山に立ち入った葬列だったが、みぞれにぬかるんだ山道では、棺を運ぶ人々は前に進むことがままならなかった。やがて彼らは、思わず「ワッショイ、ワッショイ」という掛け声をあげ始める。そしてその掛け声は、ついには地中深くまで浸み込み、今なお谷間へとこだまするというのだ。深夜にこの墓地近くを行く者には、どこからか声が聞こえてくるとのこと。


*亡者の階段
 ハリス理化学館内の階段の手すりに用いられている木材は、襄を納めた棺のものと同じ材質であると言われている。襄の命日である1月23日には、この階段から棺を運ぶ人々の声が聞こえるとのことだ。今年もその声が聞こえたのだろうか。


*嘆きの井戸
 幕末、改革の動乱が日本を騒がせていたころ。一人の女性密使が密書を守るため、井戸に身を投げ、自害した。この密使には子どもがおり、井戸からは夜な夜なその子どもの泣く声が聞こえるとのこと。母親の死を嘆き、子は今でも泣き続けているのである。現在、この井戸はクラーク記念館付近の工事現場に存在するため、見学はできなくなっている。


*響く旋律
 かつて女子部と呼ばれた現同志社女子大学には、外国人の音楽教師がいた。彼女は卓越したピアノの技術を有していたが、病に倒れてこの世を去る。しかしその後も、彼女のピアノがあった部屋からその旋律が聞こえてくるという。不思議なことにその部屋の位置は一切記録に残っていない。



 1935年発行、『我等ノ同志社』に由来するこの七不思議だが、時間の流れとともに風化し、忘れ去られてゆくものもあった。しかし、七不思議は移り行く歴史の中で時代に沿う形へと生まれ変わり、現代に至るまで伝えられてきたのである。これからも本学の七不思議は形を変えながら、後世へと受け継がれてゆくことだろう。
【古久保輝】
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